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ANM176Ⓡと他のフェルラ酸・ガーデンアンゼリカ抽出物製剤が異なる3つの理由

Song教授らは、フェルラ酸は漢方薬成分の中に多数あるAβ神経毒性を抑制する成分の1つで、フェルラ酸以外には12種類のクマリン成分(一定条件のガーデンアンゼリカ抽出物に含まれる成分)があることを示しました1)。さらにこれらの成分は相乗効果があり、マウスに投与したINM®176※1とANM176®がフェルラ酸単品よりAβ神経毒性を抑制する効果が高いことが確認されています(図1)。

図1.Protection against Aβ neuro-toxicity



平均化されたマウスを10匹ずつの5群にわけ,Control とAβには生理食塩水,フェルラ酸(FA),INM®176,ANM176®群には試験物質溶液30mg/Kgを1日に1回,4週間にわたりネズミの胃に直接投入した. その後,Control群を除いた各群の第三脳室に410pmolのAβ1-42を注入し受動的回避試験が行なわれた.

しかし、フェルラ酸とガーデンアンゼリカ抽出物を単に混合してあれば効果があるとは限りません。その理由として下記の3点が挙げられます。

理由1:同じ植物でも、Aβ神経毒性抑制成分の含有量は同じとは限らない。

Aβ神経毒性抑制成分の一部もしくは全ては、植物によっては全く含まれていませんし、同じ植物でも産地、気候、部位によって100倍以上のバラつきがあります2)
つまり、単にガーデンアンゼリカ抽出物が配合されていれば12種類のクマリン成分が規定量以上に含まれているとは限らないのです。
ANM176®は、サイジェニック社独自の品質管理方法で、Aβ神経抑制成分が一定量含まれるようにコントロールされています。

理由2:抽出方法によって、Aβ神経毒性抑制成分の含有量は変わる。

本来、漢方薬の散剤は乾燥植物を粉末にしたもので有効成分はそのまま含まれていますが、植物から抽出する場合は注意が必要です。漢方薬でも抽出方法によってまったく効果が異なることは古くから知られています。
よって、有効成分が安定して含まれるようにコントロールして抽出する必要があります。
ANM176®には、サイジェニック社独自のノウハウで、規定量以上の有効成分が安定して含まれるように抽出したガーデンアンゼリカ抽出物が配合されています。

理由3:配合剤のAβ神経毒性抑制力の評価が必要。

理由1、2から、フェルラ酸とガーデンアンゼリカ抽出物の配合剤が必ずしもAβ神経毒性抑制成分が含まれているとは限らないので、フェルラ酸とガーデンアンゼリカ抽出物の配合剤のAβ神経毒性抑制力を評価する必要があります。
Aβ神経毒性抑制力の評価方法のノウハウは、Song教授らとサイジェニック社だけが持っており、サイジェニック社はSong教授らの研究に基づいて、ANM176®に含まれるAβ神経毒性抑制成分が一定量含まれるように含有量を規格化し、独自のノウハウで有効成分が安定して摂れるように品質管理しています。

最近、ANM176®で行った試験結果を利用し、フェルラ酸とガーデンアンゼリカ抽出物を配合した他の商品が、あたかもANM176®と同等でアルツハイマー病に効果があるかのような記載が見られます。

<具体例>

  • 「ANM176ヒト試験」の予備試験を「ANM176(製品名フェルガード)の使用経験より」と題して「きのこエスポアール病院」の佐々木健、吉村拓哉が書いたかのようにウェブに掲載。
  • 「BPSD症例から学ぶ治療戦略」(木村武美)という本の中で、「ANM176ヒト試験」の内容を「143名の患者さんにフェルガードを9ヵ月間投与し」と改編して記載。

このような改編は著作権の侵害にあたるばかりでなく、ANM176®と同等の効果がない製品を使用してしまう恐れがありますので、ご注意頂けますようお願いいたします。



  • ※1 INM®176は漢方薬の生薬であるトウキを原料としたサプリメント用原料です。INM®176は、日本以外の国ではサプリメント原料として使われていますが、日本では医薬品に当りますので、サプリメント原料として使用できません。

●参考文献

  • 1) Yan JJ, Kim DH, Moon YS, Jung J-S, Ahn E.-M, Baek N-I, Song D-K [Protection against β-amyloid peptide-induced memory impairment with long-term administration of extract of Angelica gigas or decursinol in mice] Prog Neuropsychopharmacol Biol. Psychiatry (2004) 28:25-30 Kim HS, Cho J,

  • 2) 姉帯正樹、増田隆広、高杉光雄 「当帰の調製法と化学的品質評価(第6報)フロクマリンの指標物質としての可能性について」道衛研所報 (2002)52:19-23